大きく分けて、前半はDNAについて。後半は進化についてである。Newtonらしい、Visualで美しいイラストで、生命の理解に欠かせなくなった遺伝子と、生物の進化の仕組みについて説明してある。どちらも、雑誌Newtonの特集からの抜き出しである。
個人的には、遺伝情報の個性を生み出す「SNP」と病気のかかりやすさとの関係、「DNA鑑定」の最前線についての解説、「遺伝子で心や性格は決まる?」が興味深かった。
尚、DNAに関しては、「DVD&図解見てわかるDNAのしくみ (ブルーバックス 1582) (単行本)」が、かなりお勧め。大型本でイラスト付で描かれいる本書と、そちらの動画を組み合わせてみれば基本的なところはかなり頭に入る。
DNAは脚光を浴びる生命科学の中心である。しかも、人間そのものの健康や医療や生命そのものに直接結びつく。一般の新聞でも当たり前のように記事が載る。よって、その基本原理は今や重要な教養のひとつになりつつあるといって良い。また、基礎物理とは違って数式の素養があまりいらない。理系・文系問わず一般教養として最低限必要なレベルの知識を得るために、本書のようにイラストを伴ってわかりやすく書かれた本の存在は重要である。