今回は非常に一貫性のある、ドッシリと腰を据えている印象を受けた。
バラエティに富んでいるのは勿論だが、そのベクトルの角度にあまり
バラつきが無く、コンセプトアルバムのような作風。
恐らく、合間の緊張感と不安感を煽るSEによる効果も大きい。
全体の雰囲気は暗いとか重苦しいというより、”大人”しい。
SE明けの#2にあのようなミッド・テンポの曲調をもってくる辺り、
完全に裏切られた。私は#2がベスト・トラックだな〜。
なかなかこういうのは作れないでしょ。V系特有の、重く入ってサビでは
パーっと開けるのは聴き飽きたので、北欧メロデスみたいで好きだ。
#14では今回の新機軸、アメリカのメタルコア的アプローチにより、
持ち前の疾走間に新たな武器を得た感あり。
その他、ドロップチューニングならではの、効果的なヘヴィ・リフ全開で
前作より悶絶度は高い。良くも悪くも、開き直ったくらい好き勝手に
モダン・ヘヴィネスしてる。ライブを意識したなら、良い方に作用したの
ではと思う。このアグレッションはなかなのもんです。
#8はシングルだから当然として、パワー・バラードが特に素晴らしい。
#13の叙情性、#17の絶望感に説得力を以って引き込まれた。”アルバム
構成に必要なスロー曲”というものではなかった。ただ今回も、ハッっと
する裏切りやフックは無かったので少々残念。良い曲を毎回作るのに・・・。
とまぁ今回も、瞬間瞬間の元ネタクイズをしたらキリが無いのは仕方無い
としても、実際にトレンドの体現者である、彼らの力を充分に感じる事が
できた。彼らが売れる理由は分かる。ニーズに応える能力はハンパでなはい。