この本を手に取った切っ掛けは、表紙カバーの裏面のあらすじを読んで、
「魔界」「弁護士」という設定に興味を抱いたからです。
現世では善人ヅラしてたけど本当はものすごく悪い人があの世で真相を暴かれるとか、
そういう『あの世だからこその真実解明モノ』かと想像していたのに、全く違いました。
あの世では、偶然の重なりと誤解により現世で評判を落としただけでも、
なんらの検証なしにまんま「真実」として裁かれてしまうわけで、現世よりもヒドイ。
主人公の悪魔はそれらの誤解をなんとか解いていくわけですが、
偶然に頼りすぎててぜんぜん頼れる感じがしない。
こう言ってはなんだけど、原作者さんは探偵モノを描きたいけど
描けるだけの社会的刑法的知識がないので、
ある程度融通の聞くファンタジー要素を取り入れてみたってだけのような気がして
白けてしまいました。
そして、最大の難点は、ようやく誤解が解けて問題解決しても
胸のすくような描写がないところかなぁ…。
「良かったね」とは思うものの、意外性とカタルシスが弱い。
ただし、話運びとしては、突っ込み所に目をつぶれば★4でも良かったと思います。
絵は今風でとても上手だし、キャラクターも好感が持てます
(絵柄が小畑健っぽいのは気になりましたが)。