一曲目が始まるとすぐに私は、タケ(昭和40年代以前産まれのファンは武川行秀さんの事をこう呼ぶものです)はなんて優しい声をしてるのかしら!
と清らかな乙女に戻ります。そして、歳なりに身につけた英語力で、タケの、切々と語りながら歌いあげる歌詞の意味を考えて《そうだ、私たちは毎日、時間がどんどん過ぎていくのを、何も真剣に考えた事なんてなかったわ》
なんて、ゴダイゴからつきつけられた、哲学的な問いの答えを、アルバムが終わるまでに見つけよう、いや、見つけるのが無理なら、ヒントでも!!と、2曲目、3曲目、と、どんどん引き込まれて聴いてしまいます。
5曲目の終わり、レコードなら裏返す時には、昔、まだほんの子供だった頃は、このアルバムを聴いて、人生や生き方の質、幸せなんて考えたかしら、歳のせいかしらと、残りの未来に想いを巡らせます。
長い間、そんなおセンチな事が出来るか!毎日あくせく働くだけなのに!それしか考えてこなかったのですが、
最後の曲に近くなってくると《幸せなんて自分が、何でも真剣に考えながら生きるから手に入るもの、さあもう一度気合いを入れて、最後まで歩き続けるわよ!》
と元気が出て、やる気が出来た後《さあ、初めの曲をもう一度聴いて、うっとりして寝よ》と、タケの優しい歌声を聴きながら、静かな快感に浸りながら眠ります。本当の癒し。