自分の鉄道模型をDCC化しようかなと考える人はそれなりに鉄道模型歴のある人であろう。よって、鉄道模型の魅力とは、とか、ゲージとは、などはいまさら必要無い場合がほとんど。知りたい情報はDCC化の方法論である。
本書の内容はDCCの電気的知識に始まり、車両への回路設置方法、コントロールの方法など、DCCの技術論に特化しており、無駄が無い。さすがは電気のオーム社である。
さて、自分もそうであるが、モデラーがDCC化になかなか踏み込めないのは、自分のコレクションが特に車両において各社製品が混在していることではないだろうか。
純正オプション設定されているKATO製ならいいが、TOMIXは?MICRO ACEは?はたまたGMキットは?これら他社製品をDCC化できなきゃ一緒に走らせられないではないか、ということ。
その点、本書はこれらの他社製品に対するDCC化もしっかりフォロー。他社製品の動力車、ライト類を備える先頭車などのDCC化もしっかり解説。
今のNゲージ界ではもはや無視できない鉄道コレクションシリーズにもDCCを設置。本書を応用すれば大抵何でもDCC化が可能と思える。
次に線路であるが、やはりKATOユニトラックなら心配無いだろうが、歴史が長くてユーザーの多いTOMIXファイントラック系の場合はどうか。TOMIXのポイントにDCC電流を流して走らせられるのか?と思うが、本書があればやはり大丈夫である。
DCC以外の余計な情報がなく、100%DCC化技術論に特化した内容で無駄がなく、DCC化を検討しているモデラーにはぜひお勧めしたい。