DARKER THAN BLACK -黒の契約者-は放送時からの大ファンでした。
2期の制作が決定してからは、それはもう毎日ワクワクして、放送も全てリアルタイムで正座して見ました。
けれど、この作品は私の好きなDTBではなかったようです。
ファンも多いので、面白い良い作品には違いないとは思うのですが。
私がどうしても受け入れ難かったのは、
・主人公が1期で築いたものの喪失
・1期で丁寧に描かれていた、主要キャラ以外の、人間や世界の描写が希薄
・主人公のモノローグがやけに多く演出の余韻に欠ける
・丁寧な心理描写が少ない
・後付けとしか感じられない設定が多い
などの点です。
特に前作主人公の黒にはガッカリしました。見た目は髭でも別に良いと思うのですが、中身の変わり様について行けませんでした。
彼は1期を通し、ある一人の人物に執着していた目を外へ向け、東京という街や仲間に対し人間らしい感情を向けられるようになったのだと私は思っていました。
なのに2期と外伝では、また一人の人間に固執し依存し、他の全てがどうでも良くなっています。
1期序盤に逆戻り、というより悪化してはいまいか。
一皮剥けて旅立ったと思ったら、五皮くらい被って戻って来た、という印象です。
未咲も、契約者と人間の共存への道を探るのではなかったっけ。
今回は黒の事しか見えてないかのようで驚きました。1期で築いたものはどこへ消えたんでしょう。
演出面ですが、1期の静かな雰囲気や、人と人の心の交流、契約者の持つ悲哀、じんわりと沁みるような心理描写などが好きだったので、それらが今回はあまり見られず残念でした。
それに、今回の主人公はやけにモノローグが多く、ウンザリしてしまいました。
セリフで感情を説明するばかりで、絵がほとんど演技をしていないのです。
2期主人公の蘇芳が前作主人公の黒に恋愛感情を抱く流れも、唐突すぎて説得力が感じられません。
後付け設定については、もう正直付いて行けません。
監督の頭の中では初めから考えていた設定なのかもしれませんが、唐突にそんな新事実を突き付けられても…、と困惑しました。
「漆黒の花」というコミカライズが1期と外伝の間にはあり、主要人物の気持ちや立場の変化はそこでも言及されていますが、コミカライズありきのアニメ本編というのはどうなのでしょうか。
もともと外伝ありきだったとは言え。
魔女っ子や蘇芳のサービスシーンも、無理にDTBでする必要もなかったんじゃないかと思えてなりませんし、
シリアスなシーンの合間に妙な方法で笑いを取ろうとするのも好きではありません。
(あの人のコスチュームとか、有名な作品のパロディとか)
2期での新しいキャラクターばかりか、前作のキャラクターにまで性癖で特徴づけるのもしっくりきませんでした。
以上の理由から、私はこのアニメを楽しむことができませんでした。
投げっぱなしの伏線が気なる方も多いようですが、私の場合はそれ以前の問題に思えました。
1期のファンとして、残念でなりません。