ガイドブックと言うのは、その地域に旅行に行くために必要なツールですか、行く予定がなくても将来行きたい時のための夢を育む道具でもありましょう。
シルクロードと中国アジアの国々というエリアは行けそうで行けない地域の一つでしょうから。
「ティムール帝国 ゆかりの地を旅する」と題して、ウズベキスタンのサマルカンドにあるレギスタン広場のウルグベク・メドレセ(52ページに詳しく記載してある神学校)やシェルドル・メドレセ、ティラカリ・メドレセ、ルハバッド廟という美しい建物群を眺めているだけで旅情が増してきます。流石に、「イスラーム世界の宝石」「東方の真珠」と言われるだけの美しさが誌面から伝わってきます。
もちろん、タシケントの旧市街や、ブハラのカラーン・ミナレットやミル・アラブ・メドレセなどの建造物も同様ですが、シルクロードのオアシスの都市のステキなイメージが広がってきます。ヒヴァのカルタ・ミナルやムハンマド・アミン・ハーン・メドレセ(神学校をホテルとして利用しているようで、一度泊まってみたいと思わせる風格が漂っています)など、見所は一杯です。
カザフスタン、キルギス、タジキスタンなどもウズベキスタンほどの建物群は残っていませんが、異国情緒が漂い、様々な人種の人々が集う街になっています。
地球の歩き方は、ただのガイドブックではなく、中央アジアの民族、文化、生活文化も記してありました。
成田から関西空港経由でウズベキスタン航空が週2便でており、8時間30分で中央アジアのタシケントに着くだけでなく、ウズベキスタン国内の各都市への接続もよく、労力が軽減されるのは有難いです。各国の入出国手続きや税関申告書記入例などの掲載もあり、利用勝手はよく編集されています。
「旅のルート作り」が巻末に紹介してあります。一定の日数を必要としますし、ある程度しっかりとした目的をもって旅するエリアではありますが、1日20US$の予算があれば十分旅行できる都市ですので、じっくりと旅するバックパッカーには興味が尽きない地域でしょう。
260ページ強のボリュームですが、必要な情報は盛り込まれており、この地域の旅を計画する人には必須の本でしょう。