ジャンプSQ.(毎月4日発売)にて連載中の『D.Gray-man』、待望の第20巻です。
前巻の北米支部襲撃から、14番目の宣戦布告、そして神田の過去編へと突入していきます。冒頭を除けば、ほぼ全編に渡って神田の過去が語られていきますが、その密度が半端ではありません。練乳のように密度の濃い19巻が前座に感じられる程の、凄まじい内容になっております。これは、神田のファンならずとも必読ですな。
この神田の過去編も、ご多分に漏れず少々暗く残酷な内容なわけですが、そんな中で幼い神田(ユウ)とアルマの育む友情が映えます。その過程でユウが初めて見せた笑顔や、全てに絶望したアルマの鬼気迫る表情には、胸を打つものがありますね。周囲の研究員らも罪の意識を持ちながら彼らに接していたことが示唆されているので、色々と考えさせられます。
もちろん主人公のアレンも、出番は控え目なのにも関わらず、伯爵と14番目の双方に向かって啖呵を切るなど、しっかりと存在感を見せつけてくれます。今後更に悪い立場に突き落とされる気配がするだけに、凛々しさの味も増しています。このあたり、アレンファンは必見でしょう。
次巻発売は11月とのこと。発売のペースは下がったものの、物語の質は更に向上していくことが予想されます。今後も目が離せません。
ちなみに、この巻読了後に第2巻を再読すると、神田の言葉の重みが増し、初読時より更に楽しめるかと思います。ぜひお試しください。