テーマは「原点回帰」かつ「電脳の世界に迷い込んだ少女=電脳アリス」という4thアルバム。
茅原実里のパブリックイメージであるデジタルでトランスな楽曲群、
つまり『Contact』や『雪、無音、窓辺にて。』な楽曲がたくさん詰まったアルバムだ、と一言で表現すればそれまでなのだが。
言うならば『Contact』を基点に螺旋階段をぐるっと回って、このアルバムで一つ上の部分に登ったという印象。
『Contact』と二次元的な座標では同じ地点であるが、以前よりも更に高みに登り進化したといえばいいだろうか。
制作はいつもの畑+菊田コンビではなく、
作詞には奥井雅美、石川智晶、そして茅原自身も5曲参加。
楽曲面ではTatshやI've陣の参戦と、デビュー時には考えられないような豪華メンバーがいろんな角度から「原点」を表現している。
茅原自身も、無機質な声でありながら悲しみも怒りもとまどいも喜びも表現しており
ボーカロイドだと揶揄された『Contact』の頃と比べれば大きな進化だなーと個人的に思う。
オススメ楽曲は…。
怒りと憤りを感じる茅原作詞曲、なんか長門がとんでもねーことになってるぞ、な『X-DAY』
聞いているだけでアンドロイドで幾何学な世界が思い浮かぶ、石川節全開の『この世界のモノでこの世界の者でない』
今作もイイ仕事をする俊龍、大先生のストリングスがうねりにうねる『暁月夜』
タイトル裏腹、何となく切なくでも前向きになれる茅原作詞の新旗曲『アイノウタ』
電脳アリスがいろいろあって、最終的に『Freedom Dreamer』でハッピーエンドになるわけだけど
この曲の浮きっぷりだけ賛否両論かも。自分は個人的にアリだと思うので☆5つ。
つまりまぁ、昔好きだったけど最近の路線はあんま好きじゃないんだよねーと
昔の彼女が好きだった方々に調度良いアルバムなんじゃなかろうか。もちろんずっと応援してる方も楽しめる名盤。
ただ箱はムダにデカいので要注意。笑