本書でこの若獅子の戦賦も完結です。クライマックスに相応しく、PCそれぞれの宿縁にまつわる敵との対決、さらに最終話ではD&D宇宙観と絡めた世界の存亡を賭けて、15Lvにまで成長したPC達が最後に相応しい強大な敵に挑みます。話の大きさに比して3巻で完結という構成はやや駆け足な観もありますが、PCの魅力溢れるやり取りがそれを補って巻きを感じさせません。
宿敵だけでなく、PCがこれまで関わってきた味方のNPC達とのやり取りも魅力的で、ついついこれまでの巻を読み返したくなります。
ゲームのプレイエイドとしては、5Lvごとにゲーム感覚が変わるといわれるD&D3.5版における最後の5Lvゾーンに相応しく、高レベル呪文や大ダメージが飛び交うクライマックスに相応しい展開が繰り広げられます。高レベルにおけるキャラクター構築や情報収集や敵陣攻略に伴う呪文の使い方、高レベルでの戦術などは、必ずやD&Dをプレイする際の参考になることでしょう。
ゲーム面でも、物語面でも魅力溢れる本書、これで完結というのが寂しいです。