・物語
ファンタジック要素の織り込まれた王道学園モノがD.C.という作品。
単にヒロインと幸せな学園生活を送る部分だけでなく、ヒロインとの切ない物語、日常パートの笑いの要素がよく描かれていることがこの作品の魅力であると言えます。
ファンタジック要素は学園等での日常パートではあまり発揮されず、ヒロインとの絡みの中で出てくる傾向にあります。
要するに、学園生活内ではあくまで学園モノのゲームとして日常性、つまり青春を楽しめるということです。
そのファンタジック要素のない日常を光らせるのが、主人公の悪友の杉並(男)という名のトンデモキャラ。
一学生ではやりえないような、予想を超える行動をし、プレーヤーに学園生活の新鮮さを見せ、こんな生活が送りたいと思わせてくる、この作品になくてはならない存在です。
ちなみに彼はIではある程度穏やかな目つきでしたが、IIでは陰湿な顔立ちになりました。
そんな盛り上げ役はもちろん、ヒロインは言わずもがなです。
Iのヒロインの中には巫女、メイド、果ては宇宙人までいますが、主人公と同じ学生であり、それぞれの特徴と魅力の活かされたストーリーとなっているので違和感を感じません。(一部ヒロインは随分と話が短く、おまけのような印象を受けましたが…)
この巫女やメイドといった、属性ヒロインはIIではいなくなっています。
しかし、IIでも各ヒロインの強い個性とその物語のオリジナリティは健在。
・需要
未プレイの方にはお勧めしたい作品ですが、既プレイの方の需要は感じえません。
果たして外に持ち歩いてプレイすることがあるか、ということです。
公式サイトのヒロインのIIの項目に忍と莉乃が新キャラのごとく参上してますが、彼女らはPS2版でも隠しヒロインとして出ていますし。
特典を多く用意するのでなく、ゲーム自体にやはり何らかの追加要素が欲しい所でした。