テクニカル系ギタリスト業界もよく目にするのは昔のビッグネームばかりで、やや食傷気味の感が個人的にはあります。めぼしい新人はいないものかと探していて引っかかったのがこの正体不明のプレイヤーです。お馴染みシュラプネルレコードで、プロデューサーはマーク・ヴァーニィーとくればかなりの期待の新人と言えるでしょう。
本人はヴィニー・ムーアを大変尊敬していて彼に捧げる「YEAH VINNIE!」という曲も作っているのですが、ヴィニー・ムーアよりもかなりロック寄りで大変聴きやすい楽曲が中心です。個人的な感想ですが、むしろ初期のGreg Howeに近いものを感じます。もちろん期待にたがわずテクニックも申し分なく、これから次代を担っていくかもという予感はそこはかとなく感じますが、「これグレッグの真似」「これマカパイン風」などと先人たちの影響が随所に感じられてしまい、この人らしさが希薄なのも事実です。デビュー作としてはそこそこの出来だと思いますが、次作では強烈な個性を打ち出してほしいものです。