「Cut 2011年9月号」のメインとなっているのは、映画『コクリコ坂から』に関する特集です。宮崎駿氏、鈴木敏夫プロデューサー、『コクリコ坂から』で声優をつとめた岡田准一氏への3本のインタビューが収録されています(監督をした宮崎吾朗氏へのインタビューは本号にはありません。8月号に収められています)。そのなかで、とりわけ注目なのは宮崎氏への3万字インタビューです。
Cutでは、これまで何度も宮崎氏へのインタビューがなされてきましたが、インタビュアーの渋谷陽一氏が、他の人では決して聞けないようなところまで切り込んでいくので、毎回面白い話が聞けます。たとえば今回もこんなやり取りがあります。
渋谷「(宮崎さんは)70歳ということは、平均寿命として、あと10年しか残ってないわけじゃないですか。(略)表現者としての遺作と向き合わなければいけないわけで……」
宮崎「『遺作と向き合う』って(笑)」
鈴木プロデューサーによると宮崎氏は渋谷氏のインタビューをいつも楽しみにしているようで(鈴木氏のラジオ番組より)、そのためか饒舌であり、東北の大震災、日本の現在の状況、『コクリコ坂から』、職場のスタッフ、映画制作、自身の老いなど様々な事柄について語っています。
加えて、「スタッフにも女房にも『なんでそんな映画を作るんだ?』って言われて、俺もそう思う」という新作映画についても少し触れており、宮崎作品のファンにとっては見逃せない内容となっています。