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Cut (カット) 2011年 09月号 [雑誌]
 
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Cut (カット) 2011年 09月号 [雑誌] [雑誌]


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商品の説明

内容説明

特集:宮崎駿、2011年夏の日本、そして『コクリコ坂から』を語る
スタジオジブリの現在地、『コクリコ坂から』のこと、そして来たるべき新作まで語った、宮崎駿の30,000字インタビューを完全独占掲載!
さらに岡田准一も登場、櫻井翔×夏川草介、宮□あおい×深川栄洋のW対談も!

この雑誌について

映画&カルチャー・マガジン

登録情報

  • 雑誌
  • 出版社: ロッキング・オン; 月刊版 (2011/8/19)
  • ASIN: B005EMLFQ2
  • 発売日: 2011/8/19
  • 商品の寸法: 29.2 x 22.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 「Cut 2011年9月号」のメインとなっているのは、映画『コクリコ坂から』に関する特集です。宮崎駿氏、鈴木敏夫プロデューサー、『コクリコ坂から』で声優をつとめた岡田准一氏への3本のインタビューが収録されています(監督をした宮崎吾朗氏へのインタビューは本号にはありません。8月号に収められています)。そのなかで、とりわけ注目なのは宮崎氏への3万字インタビューです。
 Cutでは、これまで何度も宮崎氏へのインタビューがなされてきましたが、インタビュアーの渋谷陽一氏が、他の人では決して聞けないようなところまで切り込んでいくので、毎回面白い話が聞けます。たとえば今回もこんなやり取りがあります。
 
 渋谷「(宮崎さんは)70歳ということは、平均寿命として、あと10年しか残ってないわけじゃないですか。(略)表現者としての遺作と向き合わなければいけないわけで……」
 宮崎「『遺作と向き合う』って(笑)」

 鈴木プロデューサーによると宮崎氏は渋谷氏のインタビューをいつも楽しみにしているようで(鈴木氏のラジオ番組より)、そのためか饒舌であり、東北の大震災、日本の現在の状況、『コクリコ坂から』、職場のスタッフ、映画制作、自身の老いなど様々な事柄について語っています。
 加えて、「スタッフにも女房にも『なんでそんな映画を作るんだ?』って言われて、俺もそう思う」という新作映画についても少し触れており、宮崎作品のファンにとっては見逃せない内容となっています。

 
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sennotaba トップ500レビュアー
宮崎駿のことばひとつひとつが強烈なインパクトを持っている。
そのことを改めて思わされるインタビュー。
読んだだけで疲弊しきってしまった私は、彼の部下には到底なれそうもない。
彼の言説がまっとうなのか、理想としたいか否かといったことは、好き嫌いによると思う。

しかし、ものを作ることへのシビアな在り方は、そう誰にもできる事ではないと思うし、
なにより、もうその作品に魅了されていて、ひとつでも多くの作品に触れたいという願いを持つファンとしては、
彼の見つめる事象やそれに関する言説を含めた全てが、彼の作品に準じるものとして、もしくは創作の秘密として興味ひかれるものである。

ましてやここでは東北・関東大震災が起こってから、彼が思っていた事などが生々しく語られている。
誰もがどのように受け止めればよいのか途方にくれる事態の中、あの人はどんな話をするのか…それだけでも私は興味ひかれた。

彼とまったく同意見です、という人は少ないと思う。
そのように極端なことも言ってのける彼は、変人なのか賢人なのか。

でも、極端な話が出るのも当たり前かなと読むうち思った。
震災に関する事象は、地球規模のインパクトを持って人々の心を襲った。
そんな出来事に統一見解なんか存在しえないように思う。
しかし、世間的には統一見解が求められたりする。
すっきりしない感情を持て余していた時に、宮崎駿の生理的感情の吐露を読み、なぜかホッとするものを感じた。
ジブリの未来に関する話では、あまりホッとできない心地にさせられたが…。
彼自身が手がけるという次回作、設定について少し触れられていた。
これまでファンタジー作品を数多く生み出してきた宮崎駿が描く、ファンタジーではない次回作、心待ちにしたいと思う。

ジブリの鈴木プロデューサーや、コクリコで声優を担当した岡田准一のインタビューもあり、宮崎吾郎のインタビューを読んでいなかった私にも、
多角的視点を用意してくれていた。
(なにせ宮崎駿の発言が極端だから…)

それにしても、ズバリと核心に踏み込み、語らせる様はインタビューの神髄を見る気がする。
老舗の映画雑誌がその歴史に幕を下ろしているなか、CUT(映画だけじゃないけど)という雑誌がなぜここまで続いているのか…実力を見せつけられた気がする。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
宮崎駿監督の次回作は、関東大震災と、戦争と、兵器を描く作品となります。
日本の風土を描く作品となります。
挫折し、ズタズタになって生涯を終えた、煌めく才能。
「ただ美しいものを作りたかった」とポツリと漏らした男の話。
ジブリの全てを賭けた総力戦になるようです。

宮崎監督のインタビューの他に、昨年他界した「狂気から帰還した男」
デニス・ホッパーさんのラストインタビューも掲載されています。
「98%の人々にとって、スターでいられるのは3年だけだ」というハリウッドで
最後まで現役であり続けた人間の言葉には強い説得力を感じました。
正しい人生はなくとも、良き人生はあるのだと。

「映画の仕事とは、その作品が素晴らしいか否かに関わらず、人生のかけがえのない経験になり得る」
「俺は別に素晴らしい作品ばかりをやって来た訳じゃないし、素晴らしい役柄を待っていた訳でもない。
例えそれがつまらない映画であっても、出来る限り良くしようと努めた」
「自分の人生に不平を言う気はないよ。素晴らしい人生を送って来たと思っている」

宮崎監督のお話は、災害以後の日本を踏まえた言葉でした。
弔いさえ出来ていない中で、国土を失いつつあるこの地の上で、生きているという現実を踏まえながら
物を作るべきだと云う姿勢に感銘します。
日常を維持し、作りだすために職場を回し続けた人々への感謝においても。

3月11日が何事もなく過ぎた日本を演じ続けるのではなく、喉元に刃を突き付けて作りだした作品を
みぞおちに切っ先を押し当てながら受けとめる関係を結んだ先にしか
現代作品はないのではないかと改めて感じました。

津波によって多くの日本人が貞観の人々に思いを馳せたように
縦に繋がる日本の「生々しい歴史」を、皮膚感覚で呼び起したのだと思います。

眼を開いているのか閉じているのか判らぬ暗闇の中で、背筋を伸ばして歩いていけるなら
面を差す一筋の光があるのなら、娯楽芸術がその一筋の一端にはなり得ると信じたい。

「ほんとに描きたいと思っている物は、目が回るくらい綺麗なんですよ、それは。
そして、その美しさがわかるのは、多分ね、日本人だけなんですよ。だけど日本人もそれを描けない。
でも、まあ、面白いですね」
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