Christopher が入り乱れる刺激を理解する方法はただ1つ、抽象的なパターンに当てはめることだ(「黄色い車が4台並んだ日は黒い日だ。誰にも口をきかないで読みかけの本の上に座って何も食べないで危ないことをしない日だ」)。想像力を欠く観察が、一種詩的な感性と辛辣な人物描写に拍車をかける。Christopher は「これは笑える本じゃない。ぼくはジョークは言えない。ジョークはわからないから」と言い張るが、この小説は感動的で皮肉なユーモアにあふれている。その結果、独特の語り口が胸に迫る、目を見張るような作品になっている。
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
成長の物語,
By 表紙は青くて、犬とは思えない犬にホークが突き刺さっている絵だ。 まず、開いて見ると、2章から始まる。1章はどこかと落丁を疑いながら読み進んで、納得。2章の次は、3,5,7,11...と素数で続いて行くのだ。そう、主人公であり語り手である15歳の少年は数学のエキスパートだ。 物語は、少年が犬殺しの犯人を探すというものだが、どうやって、犯人をわりだせるのか?本当にそんなことができるのか?とひどく気になりながら少しずつ読み進んだ。何故ならクリストファー少年のものの見方にもすごく癖があって、慣れるのに時間がかかったから。 そして、最後には少年は事件を解決してしまうのだけど、その過程で、彼は自閉症と戦いながら初めて一人ででかけ、知らない人に声をかけ、道を尋ね、切符の買い方を学習し、列車に乗り見知らぬ町に行く。列車の中で彼が知らない人の使った汚れたトイレで用を足すという偉業をなしとげたときは、涙が出そうになった。だから、これは、成長の物語だと思う。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自閉症少年の独特の世界を満喫しましょう,
By のいのい (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: The Curious Incident of the Dog in the Night-time (ペーパーバック)
自閉症の少年 Christopher が繰り広げる日常冒険物語。
近所の犬が殺されたのを発見した Christopher は、その犯人を突き止めるべく「探偵」となり事件の調査を始めます。 そして調査の中で様々な隠された事実を発見していった彼は、ついに彼にとっての「大冒険」へと旅立つ決心をするのです。 この少年の心の動きを追いかけるのが本書の最大の読みどころです。 Christopher は高度な数学的能力を持ち、あらゆる事を論理的に考え、自分の中の規則に徹底して忠実に行動する、ちょっと変わった少年です。 読者も最初のうちは彼の行動にじれったさや取っつきにくさを感じるかもしれません。 でも。 おそらく10ページも読まないうちに、彼の独特の世界と本書の独特の雰囲気にまるまる呑み込まれてしまうことでしょう。 そしてそのまま一気に最後のページまで読み切ってしまうことになるでしょう。 抜群に面白いです。 これまでに読んだペーパーバックの中で文句なしのNo.1です。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読みやすくておもしろい,
By Alice (神奈川県) - レビューをすべて見る 彼の世界観と価値観は独特だけど魅力的で感動的。 数学がおそろしく得意な彼の思考は常に論理的。 でもそんな彼のストレートさに胸うたれます。 クリストファーの目から見た世界に惹きこまれました。
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