川内倫子という人の写真集を見るのは初めて。
彼女の経歴から入ったせいか、その期待値からはかけ離れた内容だった。
最初は特にじっくり見るでもなくパラパラとめくっていったけれど、
その途中で生と死を感じさせるシーンが入り込んだ瞬間、思わず手をとめ、
そしてページを巻きもどしてしまった。
生きること、生きていくこと。
そして、死ぬということ。
そういうのを等身大にリアルに感じさせる。
ただ、「どこの家にも眠っている家族アルバム」という印象が強く、
やはり、彼女の写真家として持つ何かを期待してみた私は、
ちょっと残念だった。
賞をとってると、どんな作品でも内容に関わらず、
もてはやされるのだなぁと思った。
それと
「周りの大人に愛されて、守られて育った記憶は忘れない。」
というキャッチがとても良かったけれども、その期待にこたえる内容でもなかった。
私は見ていて、大事にされてきた繊細な優しさと愛情が、
見えるものがよかった。