■ベテラン非対応
まず「はじめて使う人からベテランまで対応」
と書いてますが、ベテランには対応していません。
私ははじめてCubaseを使う人間ですが、それくらいは一目で分かりました。
一通り覚えたあとに読み返したりするような細かい情報が殆どありませんので、読むのは初心者のうちだけだと思います。
■機材を揃えている人向け
入門本といえば「色々な環境に対応している」ことが必須だと思いますが、この本は対応していません。
cubase6さえあれば他にハード機材(ギターやシンセなど)がなくても作曲は出来るはずなのに、そういった作曲(PCのみで曲を作る)については殆ど触れていません。「ハード機材を揃えている人向け」の入門書というのは如何なものかと。
この本の冒頭に書いてあることですが、著者はギタリストなので、ギタリストの観点で書かれています。
あくまで著者の環境(PC+MIDIキーボード+オーディオインターフェイスCI2+エレキギター の構成)
に合わせて、とりあえず一曲を完成させるまでの流れを覚えるための本だと思って良いでしょう。
MIDIキーボード、オーディオインターフェイス(CI2)、エレキギターを所持していることが前提として書かれている部分も多くあります。
「ギターを繋げて○○を弾こう」とか「早速鍵盤を弾いてみよう」という説明があるのに
『持っていない人はこうしよう』などの補足が全然ないのです。
上の3つの機材を揃えてから購入すべき本だと思います。
■シンセには向かない
私はハードシンセを使用した作曲の流れ等を知りたかったのですが、ほとんど書かれていません。
細かい機能、MIDIの詳しい操作、シンセサイザー等の外部音源の補足はありません。
「シンセ寄り、MIDI寄りの作曲を求める人には全く向いていません。他の本を探すべきです。
■まとめ
エレキギターを中心に制作したい、という初心者にはとても良い本だと思います。
改善点として、まずは表紙を変えるべきです。
ギタリストに適している旨を加筆し、「ベテランまで対応」の部分を削るべきです。
この改善で本の売り上げが下がるかどうか知りませんが、表紙には正しい情報を載せるべきです。
私はエレキギターやハードシンセを所持している環境であるにも関わらず、この本の環境依存な書き方は「不親切」と感じました。やはり他環境へのフォローが少ないと、入門向けとしては如何なものかと思います。
それと、他の方のレビューにも書かれている通り著者の個人的な無駄話が非常に多いです。
序盤(起動したばかり)の設定・保存方法やミックスダウンなどには役立ちましたので、★2とさせていただきます。
ギター中心の作曲をしない人にとっても、500円〜1000円くらいなら出しても良い本だと思います。