『恋の行方‐ファビュラス・ベイカーボーイス』(バンカー・ボーイズではない
笑)以来のジェフ・ブリッジスのファンなので、この映画の上映を首を長く
して待っていたのは言うまでもない。アカデミー賞を取らなかったら日本
での上映は無かったかも・・・などという話を後日聞いて胸を撫で下ろした
次第だが、音楽映画贔屓の僕にとっては実に素晴らしい映画だった。
しかし、落ちぶれたカントリー歌手そのものの見事な演技には感心したが、
その容貌までズバリで顔の弛みや酒焼けはメイクで作れるだろうが、あの
ボッテリしたお腹はどうなのか、本物だったらショックという他ない(笑
冗談はさておき、ジェフの音楽に対する造詣が深いことは『恋の行方・・・』
におけるピアノ(兄のボーと共に実演!)とヴォーカルで知っていたけど、
この映画ではギターも実際に弾いているようだ。
日本の役者さんの場合は素人芸の域を出ない場合が殆どなのに対し、
本場アメリカでは唄も踊りも更には楽器も玄人レベルの人がゴロゴロ居る
ことに驚いてしまう。底辺の広さもあるだろうが、あちらにはミュージカル
があるので、俳優として当たり前の素養なのかもしれない。
アメリカには、カントリーという音楽が伝統芸能の如くに生活に密着して
深く根付き、他の音楽としっかりした棲み分けができていることが映画を
観ていると良く判る。『ブルース・ブラザース1・2』では、その辺りを
皮肉ったのかもなどと考えてしまう。ジャズとかR&Bは大好きで一応は
詳しいのだが、今までカントリーはあまり聴いていない。それでも今回の
映画は素晴らしい内容で、出て来る音楽も実に良かった。
最近シャンソンとかカントリーとか(驚くことに演歌も)、若い頃は避けていた
ジャンルの音楽が、ちっとも耳障りに感じなくなって少々驚いているが、
人生も半ばを遥かに過ぎ草臥れて人間が丸く(心も寛く?)なって来ている
のかもしれない。(今頃になって、DVDを買えば良かったと気が付いた!)