ジョン・ハイアットの歌詞の一小節から拝借したタイトルで、彼らはデビューにこぎつけ、とんでもないビッグヒットとなった作品。一つとして奇をてらったところなどない、洗練とは無縁の、泥臭い、だけど心に深く染み入るようなメロディを、ソウルフルな黒人Vo.ダリアス・ラッカーの、力強くも優しい歌声が包みこむ、アメリカン・ロックの底力を見せ付けられたような作品だ。
とにかく曲がいい。ワンパターンと言ってしまえばそれまでなんだが、90年代以降、この手の音作りがシーンからめっきり減ってしまったため、逆に新鮮に思えただけなのかもしれない。けれども、あまたのロックバンドから頭一つ抜け出せたのは、ただひたすら、色気を見せることなく、それこそ愚直に、いい曲を過不足の無い演奏で紡いだいった結果なんだろう。そして残念ながら、彼ら自身もこの作品をいまだに超えられずに苦しんでいる。
オープニング(1)からエンジン全開。この1曲目が大好きだ。(2)〜(4)・(8)のヒットシングルだけにとどまらない、駄曲など何もないこのアルバムを聞きながらドライブすれば、広大な大地を貫くハイウェイを疾走していするイメージが沸いてくる。全てのベクトルとタイミングがピタリとはまった、一世一代の奇跡のような傑作アルバムだ!