3月に行われた市川団十郎、海老蔵のパリ・オペラ座公演についての海老蔵へのロング・インタビューから特集は始まる。花道のないオペラ座の舞台で勧進帳の飛び六方をどう演じるか、富樫役の解釈について、実に密度の濃いインタビューで読み応えたっぷり。海老蔵へのインタビューというと色恋沙汰のどうでもいいことしか聞かない、あるいは聞けない「芸能」レポーターに爪の垢でも飲ませたいほど。
これに続いて、この舞台を見たオペラ座ダンス部長ルフェーゲル氏のインタビュー。洋の東西を超えた様式美ということ、伝統を継承するということについて。そしてオペラ座の舞台に立つ日本人バレリーナ首藤氏オペラ座図書館長ヴィダル氏とインタビューは続く。
さらに、堀江敏幸氏の、オペラ座のペーパークラフトを題材にしたエッセイ。オペラ座からは離れるけれど、池澤夏樹氏のセーヌ川をパリからフォンテーヌブローへ遡る旅のルポ。
あ〜、満足、満足。