CCRのアルバムは1stから本作まで駄作は無い。どれを取っても味わいのあるディープなアメリカ南部のサウンドである。とても西海岸のグループとは思えなかった。リアルタイムで聴いた最初のアルバムが本作だった。 中学1年生の夏、友人の兄貴が持っていた当時では貴重な「輸入盤」を借りて、家の旧式ステレオでかけた。輸入盤独特の中ジャケットのアノ匂いが遥か遠い外国の空気を感じさせてくれた。暑い夏の家の2階部屋に流れたサウンドは今までに聴いたことの無い甘味なものだった。 その後域度と無くCDは再発されてきたが、魅力的なものは無く我慢をしていた。ところが今回結成40周年(!)記念というメーカーの上手い策略のなかで発売された本シリーズはSHM-CDとなって飛躍的に音質の向上が予想されたことと、ボーナス音源が追加されていることだった。勿論6thまで全て購入した(7thは日本のみの企画で追加音源無し)。さて、
本作は1970年6月の傑作5thアルバムである。南部の湿地帯や埃っぽい荒野などの光景を空想させてしまうグルーブ溢れる曲つくりは見事の一言だ。前年1969年に立て続けに3枚のアルバムを発表しているのでペースダウンか?と思うだろうが、この間彼等は数々のヒットシングルを送り出している。こういったシングルを全て含んで新曲を加えて発表されたのが本作だ。そういった意味では当時シングル盤を全部買っていた方は割高感があったように思う。しかしながら新曲も全てヒットし、長時間に及ぶ曲や懐メロロックもありとかなり贅沢な内容の作品でもあった。「悲しい噂」なんて彼等のオリジナルかと思うほどの熱演で今でも聴いていると熱くなってくる。この押さえ気味だが感情溢れるギターソロを煙草の煙でむせ返るような小屋で演奏しているような雰囲気が堪らない。驚くほど良くなりすぎた音に少し違和感も持ってしまったが、迫力満点でこれはこれで素晴らしい企画だ。
Bonus Truckは3曲で、12はテレビ用のクチパク演奏カラオケ。ブラスが無い分荒々しい演奏になっている。13は場所は違うが3人組になった1971年後半の貴重なライブ。14はブッカーT&MG'Sとのセッション演奏でなかなか興味深いものだった。確か昔NHKヤングミュージックショウで彼等のコンサートが放送されたときにゲストとして参加していたことを記憶している。恐らくその時のセッションだろう。アーシーで泥臭い熱演が続く。同企画の1stや2ndのようにフィルモアのライブ音源を追加してもらいたかったのだけれど・・・。
これを聴けるまで40年も待ってきたんだぁと思えるような目の覚める音源が出るようにお祈りしています。