マガジンは、パンク・ニューウェーブ界において最もテクニカルなバンドだったのではないでしょうか。バズコックスのハワード・デボートがフロントマン。…なのに、他のメンバーの演奏あってのマガジンであると強く感じます。プロデュースにマーティン・ハネットを迎えてグループのピークを迎えた三作めにあたります。
まず、すごいのがベースのバリー・アダムソン。終始曲をリードしていくのは間違いなく彼のベースです。フリーのアンディ・フレイザーを思い出させるような彼の演奏は、堅実なジョン・ドイルのドラムズと一体となりグルーブの土台をつくっています。センスが光るのがキーボードのデイブ・フォーミュラ。白玉ストリングスで背景を彩ったり、ピアノ音でアクセントをつけたり…。全ての音がシンセだとは思いますし、テクニックがあるわけでもないですが、彼の彩りあってのマガジンです。
…で、ギターのジョン・マクガフ。(マクギアという人もいます。)Philadelphiaを聴いてみてくださいよ。マガジンの疾走感は、彼がつくっています。ソロは全く弾かず、カッティングもわずか。曲冒頭の奇妙なリフ(というかアルペジオ)だけでグループの印象を決めてしまいます。
いいバンドだったですね。(しみじみ…)