3幕はありません。
パリ・オペラ座というとバレエ学校の生徒たちによる“コッペリア”も発売されていて、そちらでも3幕のスワニルダとフランツの結婚式シーンは丸々カットとなっていますよね。こちらはカットされているという言い方は相応しくないとは思います。
「コッペリウスの屋敷から抜け出したスワニルダとフランツは、2人の愛を確かめ合うようにパドドゥを踊り・・・終幕」
ジョゼ・マルティネスがコッペリウスというキャスティングを目にした時点でおわかりとは思いますが、パリ・オペラ座独自の“コッペリア”となっています。
「曙」は1幕のフランツのソロの曲となり、
「戦い」は文字通りコッペリウスVSフランツのシーンに使われ、
変わり者でおかしなおじさんコッペリウスは大人の魅力タップリの青年で、
おてんばスワニルダは少し移り気な女性で、
少し軽薄イメージのフランツはスワニルダを取り返すべく頑張るし、
お人形のコッペリアは・・・・?
彼女に恋しているのはフランツではなくコッペリウス。
実は私も古典作品の方が好みなのですが、
それでも★を減らしたくないと思うほど、
パリ・オペラ座ダンサーの踊りは素晴らしいです。
ラストの主役2人のパドドゥも素敵ですが、
スワニルダの筆頭に、少女たちの動きの美しく可愛らしいことと言ったら♪
古典のコッペリアを期待してしまうと「おや?」となりますが、
パリ・オペラ座ダンサーの踊りだからこそのコッペリア、
彼らの踊りならではの世界を是非楽しんでいただきたい!
派手なアクロバット技巧などなくても
バレエの動き、パの美しさ、
彼らの踊りをいつまでも見ていたいと思わせてくれる技術には、「参った!」です。
古典作品ではないけど古典バレエが持つ本来の魅力を大切にした作品であり、無理矢理新しい物をと求めるのではなく、古典バレエを守っていくというパリ・オペラ座の姿勢が窺える作品だと思いました。
お勧めしたいDVDです。