Continuoは、アヴィシャイの特徴であるジャズとイスラエルの旋律の融合がさらに進んだアルバムとなっている。国境を意識させない彼の感性は、ジャズシーンにおいて唯一無二のものであり、異彩を放っている。アヴィシャイの音楽は、リスナーの人生を変える。そして、そんなオーラを発しているアーティストは彼以外、現在のミュージックシーンには存在しない。ジャズに捕われない自由自在なその旋律は、人の心に率直に響いてくる。こんな音に私はいまだかつて出会ったことはない。
ジャズにまったく興味のない方にも是非、聴いてもらいたい。いや、そういうリスナーにこそ、聴かれるべき音である。日本人である私がなぜ、彼の音楽にこんなにも懐かしいものを感じるのか、それはわからない。もしかしたら、それは私だけではないのかもしれない。または、国籍なんてまったく関係のないものなのかもしれない。ただはっきりといえるのは、今のミュージック・シーンにおいて、アヴィシャイのような存在感を放っているアーティストは皆無であるということ。一度、彼のアルバムを聴いたら、彼の音楽なしで生きていくのは難しい。まるで中毒のようである。そしてそれは、ゆっくりと確実にあなたの日常の一部となるのである。