ブルージーでフォーキーでメロディアスで、初期のKeithのソロの
魅力とクラシックのダイナミズムと美しさが程よくブレンドされて、
聴き易く弾む様な音色が心を押し上げて、沸々元気が出る良い盤です。
フリー、現代音楽の気難しさが少なく、聴く側の気持ちを開かせる
フレーズが多く紡ぎ出されます。クラシックの展開の広がりと奥行きを感じます。
窓を閉めて寒波が通り過ぎるのを待ち、後に開け放つ快感のある中後期のクラシック、
現代音楽路線と違い、深呼吸して心を入れ替える様な中級登山の様な気持ち良さ
爽快感があります。時に突風も吹く初夏の暖かい風に吹かれます。
中東アジアの鼓動のするアラベスクの様なUntitledをはさんで、最後を締めるHeartland。
魂の故郷に帰省した様な、伸びやかで張りのある穏やかな太陽の西日の光の様に、人に道を示します。
Keithの唸り声は好みの別れる所ですが、天空に漂う美しいフレーズを瞬時に捕らえ
素早く手の先に導き出す為の気合いなのだと、聴き込んで今は思える様になりました。