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既知の問題領域を総覧的に集め、それぞれに対する深い理解を持って記された本書シリーズは、各分野においてこれから研究が進められる、あるいは少なくとも関連して語られるだろう話題を、的確に『研究問題』として切り出している。
『あー、その問題の解法はちょっとわからないけれど、Knuth本になら載ってるんじゃないかな?』
例えKnuth先生が執筆当時に最新の研究成果を記そうと常にその答えが載っているとは限るまいに、そんな台詞が今もニューズグループに見かけられたりするのは、決して単なる冗談からだけでは、ない。
本書の冒頭にもあるようにこの本は決して入門書ではありません。むしろわかった(つもりになっている)人々にこそ読んで欲しい本です。
とんでもなく内容の濃い本なので、読むのはそう簡単ではありません。気合を入れて、読み進めないとザセツするでしょう。
ですが、苦しみながらも読み切れば感動させられます。その感動は苦労をした人にだけ与えられるごほうびです。
また、翻訳の質が高い(個人的に長尾さんが訳している本は好きです)ことも大きなポイントです。どんな名著でも、日本語のデキ次第で大きく印象が違ってきますから。
星5つで足りないくらいです。とにかく、買って、苦しんで、そして感動を味わってください。
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