Knuthの「基本算法その3」でソートと検索をテーマにしている。Knuthの本シリーズの原著は信じられないスピードで書かれ、当時、Knuthと言うのは個人の名前ではなく、研究グループの名前だろうと本気で囁かれていた程。
本巻は実際のプログラミングで良く出て来るソートや検索について扱っているので、実用に役立つ。驚異的なのは、アルゴリズムの紹介をするだけでなく、必ずそのアルゴリズムの効率について数学的に分析している点で、どの場面ではどのアルゴリズムを採用するのが妥当かと言う指針が立てられる点である。しかし、この分析力には恐れ入る。Wirthの「プログラム=データ構造+アルゴリズム」も読んだが、Wirthも到る所でKnuthの分析結果を引用していた。
全部を読まなくても良い(たぶん読み切れない)。自分に必要な部分を参照するだけでも、自身のプログラムの品質と効率の向上を図れる古典的名著。