ロシアの作曲家 Medtner作品の演奏は彼が尊敬していたBeethobenの
後期の作品を演奏するような高い精神性と集中力が弾き手に要求され、
しかも高度な演奏技術が要求がされ、なまじそれを適当に演奏すると
すぐに化けの皮がはがれてしまうような所がある。そのようなやっかい
な理由から、下手な演奏家上手な演奏家によって評価が極端に分かれて
しまうことになる。中途半端に取り掛かるとひどい目に合うだけじゃなく
労をいとわないと得るものが得られない為、今のところ世界で4〜5人が
Medtnerの演奏家として厳しい世の中の評価を受けているだけだ。
これらの演奏家はある意味での真のMedtner使徒とでもいえるだろう。
その中の一人がここでメインで弾いているのH・Milneという人だ。
イギリスにEric・Parkinという人がいる。繊細な表現を得意とする人で、
H・Milneはここでいう【スカースカ】(ForkTale)の演奏にはぴったりだ。
今のところこのジャンルの唯一の全集録音で貴重な録音を多く含んでおり
資料としても大変重要なもの。じっくりと聴き込んでいくと、この人の
演奏が実に誠実に聞こえてくる。
曲によりJトーザーが面白さで迫っているが、現在廃盤も多く、まとまって
いるわけでもないので、演奏に関してはこのCDが第一推薦と思う。
ピアノ曲の録音には定評のあるハイペリオンから出ているのもうれしい。