Minnie Ripertonのファーストアルバム"Come to My Garden"。この作品を制作するまでにMinnie Ripertonは音楽業界でシンガーとして2つのグループで活動していた。一つはスタジオセッション用のコーラスグループGEMS。もう一つはロック、ジャズ、ソウル等の様々な音楽を混合させた前衛的なバンド、Rotary Connection。結局ヒット作に恵まれず、彼女は以上2つのグループで芽が出る事がなかったのだが、その活動の間に遭遇した大きな2つの出会いによってこのアルバムは制作されたと言っても良い。
一つは、彼女の夫であり今後のMinnieの作品で共に作曲を行っていくRichard Rudolph。そしてもう一つはRotary Connectionのプロデューサーで、後にMaurice Whiteと共に、Earth Wind & Fireのプロデューサーとしてその名を広めたCharles Stepneyだ。
このアルバムもRortary Connectionに続き、Charles Stepneyによるプロデュースと言う事もあり、当時のソウルミュージックとしては少し異色な楽曲やアレンジで構成され、ストリングスや多重のコーラス隊を多用した豪華でクラシック的なアレンジが施されている。その為、その後のMinnieの作品と比べても少し印象が違うのだけれど、その緻密なオーケストラと可愛らしいMinnieの声が幻想的で不思議な世界観を創り面白い作品だと思う。ただ、難を言うとMinnieの声が不安定で今後の作品に比較するとまだ未完成という気は否めない。
Minnieの代名詞でもある歌声"Lovin' You"等の細いファルセットは今作では目立って聴く事は出来ないが、収められた楽曲の素晴らしさやアレンジの巧妙さが光り、飽きずに楽しめる作品ではある。特にオープニングを飾る"Les Fleur"は僕はMinnieの楽曲の中でも1番の名曲ではないか?と思っている。