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本作品は、ワーナーと絶縁するため、契約消化で出したアルバムだそうです。
だから、「Prince 1958-1993」と、墓碑銘のようなデザインなのでしょうか。
殿下の子供っぽい性格が透けて見え、個人的には可愛いなと感じます。
音はクール。このジャケ写同様、いつもの派手さはありませんが、侮れません。
歌詞はおなじみの調子ですが、社会派な曲も織り交ぜてあるところが新味です。
以前は「黒人の血を引くだけで『ブラック・ミュージック』と括られるのは心外」
と漏らしていた殿下でした。
しかし、この頃になると、「自分はブラック」という肯定的自覚が芽生えたようです。
人種差別を歌った「Race」は、「Count The Days」「Family Name」等へと続く基点と思われます。
このアルバムで、私が最もはまった曲は「Dark」でした。地味ながら、名曲。
聞くほどに、暗くて熱い情念の世界に引き込まれ、「はまる」という表現がピッタリでした。
「Dark」は本人も気に入っていたらしく、『Crystal Ball』に別バージョンを収録しています。
本作の方がこってりソウルフルな音で、JBっぽいシャウトが引き立ちます。
同年発表された幸福感いっぱいの「the BEAUTIFUL experience」ともども、聞き較べると面白いですよ。
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