同社製フラットベッドスキャナGT-S600とフィルムスキャナNikon SUPERCOOL SCAN 5000 EDを置き換えるつもりで導入した。使用環境は,MacBook Pro 17" E2009(
i1Display 2でモニタキャリブレート実施済み)。
フィルムスキャンの解像力は,カタログスペックの6,400dpiに全く届かない。イメージをアップしておいたので見て欲しいのだが,6,400dpiと2,400dpiで明確な差を確認できない。35mmフィルムをA4/300dpiでプリントする場合,2,700〜2,800dpi程度必要なので,ソフトで補正して何とか実用になるという程度。
色味はドライバのデフォルトでスキャンすると若干赤がかぶり彩度が上がる。派手になって見栄えがいいので,これで良しとする人も多いだろう。ColorSyncに切り替えると彩度は控えめになってフィルムに近くなる。
反射原稿でも色味は同様の傾向を示すが,ColorSyncに切り替えてもあまり改善しない。コダックのグレースケールチャートなどで補正する必要がある。反射原稿の場合は高い解像度が必要になることはほとんどないと思われるので,基本性能に問題はないといえる。
スキャンスピードは速い。フィルムは連続で取り込める点も含めて良い。しかし,反射原稿ではGT-S600でもしびれを切らすほど遅いというレベルではないので,大量に取り込むのでなければ違いを考慮するほどでもないだろう。
反射原稿での基本性能は十分なので,評価はフィルムスキャン時の解像力がどこまで必要かで変わるだろう。A4までのプリントに耐えられる解像度で,スピードを重視するなら満足度は高い。しかし,トリミングやレタッチなどを前提に高解像度で取り込む用途には能力不足だ。また,スピードを重視しないのであれば,もっと低価格の機種でも十分だろう。