英語で書かれた英語の文法書。全817ページ。CDROM付き。大きく分けて3つのセクションの分かれています。 メインコンテンツとしては、p.1-538がUSAGE section。p.539-664がGrammer section。p.665-803がTopic section。 その後のページに、 Glossary of grammatical terms と INDEXが掲載されています。メインコンテンツの前に'GUIDE TO USAGE'というパートがあり、'The aim of this book is to help learners of English to use individual words correctly and to choose the right words and structures for the meaning they want to convey'と書いてあります。なので非ネイティブの英語学習者のための文法書というのがこの本のコンセプトだと言えると思います。内容的には日本の高校で習うレベルのことは網羅されてるし、単語の用例なども詳しくかかれているところを考慮するともう少しレベル高いことまでカバーしてると思います。
USAGEセクションには、それぞれの言葉の使い方が掲載されています。例えば、
[1] ill - sick (p.240)
Ill and sick are both used to say that someone has a disease or some other problem with their health.
例文...................
Most British speakers do not use ill in front of a noun unless they are also using an adverb. For example..............
American and Scottish speakers sometimes use ill in front of a noun without using an adverb.
例文......................
[2]'be sick'
To be sick means to bring up food from your stomach.
とこんな感じで言葉の使い方の解説をしています。
Grammerセクションでは、文法を解説 e.x.)'Adjective'(形容詞)や'Plura forms of nouns'(名詞の複数形)や'Linking adjuncts'(接続詞)、'Relative clauses'(関係代名詞)、'Tenses'(時制)など。Topic sectionではその他の事柄について幅広く解説 e.x.) 挨拶の仕方や句読点の付けかた日時の表記方法、接尾語の解説等などより実践編なことが書かれてます。
この本はいい本なんですが、ただ「英語」の本(「米語」の本ではない)なので、(一応、トピックによっては「米語」と「英語」での使い方の違いなどについても言及しています)。購入を考えている方はその点には留意した方が良いと思います。
この本を読んでると英語の文法や表現に関して日本の学習英語で習ったそれとはずいぶん違う風景が見えてくることだと思います。このことがこの本の良いところだと思います。例えば、
1) 英語で文法を理解することにより(日本人のフィルターを通さないで)ネイティブのニュアンスに近い語感の理解に近づくことができる。
2) 発音に対する考え方が変わる。
Pronunciation Guideを見ると 英語にはVowel sounds(母音)が(この本では)24音とConsonat sounds(子音)25音の49音で出来ていて、日本語のように文字と音が紐づいてないことがわかります。('アイウエオ'と'アカサタナハマヤラワ'で育ってる日本人は、ほとんど知らないし、学校でも教えない)。しかし、このことを知ってると発音に対するアプローチが自ずと変わってきます。例えば、ピアノやギターのようにコードを探るアプローチではなく、縦笛とかの吹奏楽器的アプローチ(息をまず出し手で押さえて音を加工する部分)で英語の発音をすればよいことがわかります。
3) 自動詞(intransitive verb)と他動詞(transitive verb)の区分けがクリアになる。
日本では「前置詞をとる」と自動詞、そして「前置詞をとらない」と他動詞と教えられるけど、この「transitive」という意味でそれがはっきり理解できる点。
4) 助動詞の用例に敏感になるとこ。
'have to'と'must'、'can'と'be able to'の使い分けができるようになる。あとは'should'が'〜すべき'という意味だけではないことが分かります。
5) 'the'の使い方がわかる。
basic uses - The is called the indefinite article. You use the at the beginning of a noun group to refer to someone or something that has already been mentioned or that is already known to the hearer or reader. この中の' a noun group'というとこに注目で、これは、日本人が学習英語で習う冠詞としての'the' の中心的(コア)な意味 'you use the with a singular noun to refer to something of which there is only one'とはずいぶん違うものだということが理解できます。
日本の英語教育の弊害として良く言われている「文法重視で・・・・・・実際に使える英語が・・・・・」みたいな感じのことが良く言われてると思いますが、まず日本で一般的な英語教育を受けてる人は、「日本人だから得意だと思ってた読み言葉で使われる英文法すらも実はあまり知らなかった」ということが、この本を眺めてるとわかると思います。グローバル人材(爆)のための英会話もいいんですが、英文法を英語で理解できる位のレベルにした方がよいと思います。(いくらしゃべれるようになっても幼稚な言葉で話してるとかえって馬鹿にされます)。
こういう本(この本でなくてもいいんだろうけど)が理解できるようになる辺りが英語力においてはグローバル人材(爆)のスタート地点で、英語を使う機会の多い人はこういう本を一冊持ってても良いかなという意味でお勧めできるかなと思います。