収録曲・録音年は次の通りです。
CD1 /ラフマニノフP協3 1982、チャイコフスキーP協1 1980
CD2/サン=サーンス:『動物の謝肉祭』1985,1981
CD3/シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ
シューマン:幻想小曲集 Op.73:5つの民謡風の小品集 Op.102 1984
CD4/ラフマニノフ組曲第2番、
ラヴェル:ラヴェル:2台ピアノのための『ラ・ヴァルス』
ルトスワフスキ:2台ピアノのためのパガニーニの主題による変奏曲 1982
CD5/バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタ
モーツァルト:4手のピアノのための5つの変奏曲とアンダンテ ト長調 K.501a
ドビュッシー:白と黒で、バルトーク:組曲『戸外にて』 1977
CD6/バルトーク:2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲
コダーイ:ガランタ舞曲 1985
アルゲリッチのおもちゃ箱、といって失礼なら“美の殿堂”でしょうか。
(楽しさ120%のルトスワフスキの曲から“おもちゃ箱”を連想しました。)
実に楽しいBOXです。先に発売になったドイツグラモフォンBOXなど一連のセット
と一緒に楽しむと最高です。(ピアノ好きなら全セットほしいですねえ…)
アルゲリッチの変遷をたどっていくと、聴く楽しみが何倍にもふくらみます。
一例ですが、私の手持ちBOXセット中にチャイコフスキーP協1番が3録音あります。
20代後半ですでにリヒテルを思わせる巨匠の演奏、30代後半にはアルゲリッチの創意が
入ってきます。表現が、ほかの誰でもないアルゲリッチのもの。数年後、40代になると更に
表現の幅が広がります。音楽が空駆けるようで”どきどき度”が増していきます。
本BOXの録音は1977年から1985年です。現在のアルゲリッチを彼女自ら形成していた時期に
当たるでしょう。上におもちゃ箱と書きましたが、何にでも挑戦したい、何でもできるアルゲリッチ。
自分の人生が彼女の人生と同時期であったことが嬉しい限りです。また現代は、本セットを初め、
多くの録音が安価に手に入る実に良い時代だと思います。