偉大なプログラマーへのインタビューをまとめた本。インタビューされるメンバーは豪華で、ドナルド・クヌース御大まで入っています。
すでに伝説となっている方々から選んだせいか、どちらかというとアセンブリ言語など低レベルに近い分野で活躍した人が多いようです。アセンブリ言語時代のチューニングの話は最近のプログラムとは違う点も多いため、カルチャーショックもありましたね。メモリを1バイト節約するのと数クロック処理時間が延びるのをトレードオフにしたとか。
こう書くと、古いプログラム論が多いのかと思うかもしれません。実際そういう話も多いのですが、にもかかわらず考え方は新しい人が多いことにも驚かせられます。
自動テストなんかは古くから使われてきたようです。リファクタリングという言葉は使わないまでも、それと同じようなことをずっとやってきたという人もいる。最近話題になっているテクニックや概念の中には、古くから一部の天才に独占されてきたことが、最近になってやっと大衆に膾炙した、というものも多いのではないでしょうか。
そのように高レベルのプログラミング概念に驚くほどの理解を示す人もいますが、低レベルのプログラミング概念に固執する人もやっぱりいます。でもそういう人へのインタビューも、極めて論理的で一貫した概念に基づいていて、読んでいて大変参考になることには変わりないです。低レベルのほうが論理的思考力は必要になりますからね。むしろ最近その辺の話を聞く機会は少ないので、この本の目玉はこっちかもしれません。
ぜひ読んでおくべき本といえるでしょう。