(日経Linux 2004/09/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
本書の内容をマスターすれば、次のようなことができるようになります。 ・本格的なソフトウェアのコードを読んで理解すること ・ソフトウェア開発をめぐる、多くの重要な概念を本当の意味で理解すること ・大規模なコードを調べるためのノウハウを得ること ・高級言語から低レベルの言語まで、重要なプログラミング言語を一通り読むこと
・現実のソフトウェアプロジェクトの複雑さを理解すること
「コードを読む」ためには、単にコードを眺めているだけでは、何の意味もありません。「どう読めばよいのか」「効率的に読むためにはどうすればよいのか」について、さまざまな面から解説しています。
「ドキュメント」(付属ドキュメントやコード内のコメント)を活用したコードの読み方、単純な検索ツールから開発環境付属のツールまで「コードを読むためのツール」の効率的な使い方など、あまり触れられることがないテクニックも、余すところなく紹介してます。
11章では、それらのテクニックを駆使して、「ソフトウェアに新しい機能を実装する例」が紹介されています。スクラッチからコードを書くのではなく、既存のコードを活用すべく、コードを探し、読み、変更し、最小限の労力で実現していくさまは、推理小説を読むような醍醐味があり、実際の開発現場でも参考になることでしょう。
付属CD-ROMには、Apache、HSQL、NetBSD、Perl、Tomcat、X Windowシステムなど、オープンソースソフトウェアの完全なコードが、4万以上のファイル、700万行以上のソースコードが収録されています。さらに、日本語版には、RubyとWideStudioのソースコードも収録されています。
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
コードリーディングのイロハ&必要な知識・技術の全装備,
By shom (Tokyo) - レビューをすべて見る
This review is from: Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (単行本)
・本文が締めるページ数は、523ページ中450弱。コードの掲載が多いため、実際はさっくり読める(15-20時間読了)。 ・文章はですます調。翻訳は細かな部分を除けば問題ない。 ・演習問題の解答は掲載されていない。 ・オープンソースの実用コードを例に挙げる点、さらにそのコードを付録CDから 参照可能である点が非常に良い。オープンソースが身近になった。 ・コードリーディング以外に関して、「共用体の応用」「Makefileの書き方」など、 初級者を抜け出したいコーダにとって痒い処に手が届く内容は、悪くない。 また、オープンソースがコード例として優れており、理解が深まる。 ・ひとつの言語・OSに偏らない解説(それぞれの環境に言及する)で、広く楽しめる。 ・コードリーディングに関して、特別な方法論を提唱する類ではない。 ・前半、易しすぎる内容が目に付く。Cライク未経験者に対してか、 制御文に関する章に関して、それぞれのステートメントの解説から入る。 コードに慣れ親しみ、且つコードの理解に必要な周辺知識(言語仕様・データ構造など)や 暗黙知(イディオム・名前付けなど)を学ぶことで、コードリーディングを啓蒙する書。 コードを読むことに慣れていないような、学生・新社会人・初学者にお勧め。
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
着眼点は良いと思う,
By
This review is from: Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (単行本)
「全ての創造は模倣から始まる」と言う観点から見て、他人(それも達人と呼ばれるプログラマ)のコードを読むという点にポイントを置いた着眼点は良いと思う。特に監修者の一人があのRubyのまつもとゆきひろ氏だったので期待感があった。だが、内容的には何らかの段階を追ってとか、分野別に説明をするとかではなかったので、焦点が絞れていない印象を受けた。しかし私は昔、TanenbaumのMINIXの本を輪講した事があり、あの本も本文の説明に対応した巻末のソースがウリだった。ソフト開発の現場にいると、否応なしに他人が書いたソースを読まねばならない事がある(勿論、勉強のためではなく)。そうした環境の中で、自分一人の流儀ではなく、段々と多様なスタイルを身に着けて行くのだが、そうした面を纏めて記述したのが本書とも言える。業界に入り立ての人向きの本かもしれない。 それにしても、副題にあるオープン・ソースの威力は素晴らしいと改めて感じた。一昔前なら、(著名な)他人様のソースを見る機会など望むべくもなかったのだが、良質なソースがオープンな環境で入手できる現在の状況は恵まれているとつくづく感じる。
61 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
プログラマ以外の人も読んでみると良いのでは,
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This review is from: Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法 (単行本)
私はプログラマではありません。コンピュータの運用保守の仕事をしています。でも、自分たちの使用しているオープンソースのソフトウェアがどんなコードで書かれ、それがどのような仕組みで動作しているのかを知っておくことは決して無駄なことではないと思います。業務でオープンソースのソフトウェアを使用した運用保守をしている時、コードのレベルで動作を知っていればと痛感する場面は多くあります(セキュリティホールが発見されたとき、修正パッチが出るのを待って、それを適用することだけが保守の仕事ではありません)。運用保守の技術者がデベロッパの視点を持つことができれば、受身がちだと思われがちなこの保守サービスをもっと能動的なサービスとして提供できるようになるのではないかと思っています。私はずっとこのような本が出るのを待っていました。C言語等の熟達者(あるいはデベロッパ)向けの本かと思いますが、是非、そうでない方も手にとって読んでみてください。
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