RVG Editionでの初リリース。デクスター・ゴードンは1962年にヨーロッパに活動拠点を移していて、1965年5月に里帰りすることになりました。この機を利用して、Blue Noteのアルフレッド・ライオンは、5月27、28、29の3日間でアルバム2枚を製作することにしてセッションを行いました。この27日の録音が本作になります。残る28日と29日の録音は、名盤として名高い「Gettin' Around」(4209)としてリリースされました。一方本作の27日の分はライオンには気に入られず、お蔵入りになってしまい、1979年キングレコードの世界初登場シリーズ(GXF-3055)として発表され、その後全米でもLT-989の番号でリリースされました。何故ライオンが気に入らなかったのか、Bob Blumenthalのライナーにその経緯が書いてあって興味深いです。内容は文句なくデクスターの演奏が楽しめます。特にバラードの情感の豊かさに比類なく素晴らしい。ハバードのトランペットもよい。この1965年はハバードにとってはコルトレーンの「アセンション」に参加したり多岐にわたってトライしているが、ここでは正当な美しい響きを聞かせています。3曲目の「Devilette」は当時Bob Cranshowのベースとされていたが、今回作曲者のベン・タッカーがベースとしてクレジットされました。60年代のデクスターの演奏はどれも一聴の価値ありです。