私のインフレ初アルバムでした。当時、貸主がこれを渡してくれた理由が
分かる。IN FLAMESのアイデンティティを手早く理解でき、かつメタル・
アルバムとしての気持ち良さも申し分ないワケだ。叙情的過ぎでもなく、
アメリカ市場狙い過ぎでもない、正にターニングポイントとなった通算5作目
の中興期のアルバムである。(因みに現在全9作)
そう位置づけると、凡庸なバンドなら単なる凡作として歴史に埋もれるのだが、
王者の過去は、正に王者たりえる輝きに満ちている。
過去の作品に比べ、リズムやリフもシンプルな構成となっている為、エクスト
リーム・メタルの持つアグレッションが、よりストレートに脳髄へのダメージ
を誘う。#1で既に、頚椎捻挫覚悟のイントロ。そして瞬殺。#2で更に水死体
に水をぶっかけるような畳み掛け。メロデスの既成概念から離れることで得ら
れた効果はナカナカなもの。因みに、#10のソロは、行き詰ったイェスパーが、
ARCH ENEMYのクリストファー・アモットに弾いてもらったらしい・・・。
そんなんアリなん!?
クリーン・ヴォイスの混ぜ方も要領を得た形となり、楽曲の表情に幅を持たせ
ている。デス声は、ジャブジャブした湿り気のあるものに変化し、”アンダース
の声”として確立した感がある。人によって、デス声に好き嫌い、善し悪しが
あるが(この論議がナンセンスとして面白い)、私はこのアルバム以降のデス声
が一番好きですね〜。
シンプルになったことで、ライブでの即効性と殺傷力が向上。DVDで効果を確認
できます。腰抜けました。
メロデスたる所以の、単音ハモリやメランコリックな要素が減少した点を差し引
いても、往年のファンもOK、新規ファンもOKな、おすすめアルバムです。