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21 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
彼のひとつの頂点,
By プクプク (主に水中ステージ) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: Cicada (CD)
別な意味での彼の代表曲となったHungrySpiderなど、これまでの正統派ラヴソング路線を抜け出そうとするチャレンジが随所に見られる。全曲を通して感じられるのは相手に関して非常に表面的(あるいは極めてプラトニックな)恋愛感と、どうしようもなく深い自己嫌悪・自問自答が印象的で、王道ポップスをから抜け出したかった彼の葛藤を強く感じる一枚。Cicadaというタイトルには定着してしまったイメージからの脱皮という意味があるのかもしれない。その後脱皮を終えた彼は純粋に美しい曲を連発するようになったが、個人的には悩みもがいている彼の方が好きではある。
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
国を代表するメロディメーカー槇原敬之のPOPSセンスが内省的に集約された夏の傑作,
By
レビュー対象商品: Cicada (CD)
冒頭を飾るのは種類の違う三つのアップテンポな曲。2はアンビエントな柔らかさ、3はレトロなバンドネオンの華麗さ、そして4は打ち込みのビートにアコースティックな楽器が絡んでゆく儚さです。2が今作で最も明るい曲調を持ち、ボサノバの夏テイストで心地よいですね。一方他の二つはアップテンポながら悲哀が特徴的で、今作全体のクールな印象に大きく繋がってゆきます。5「Star Ferry」は蘇州夜曲に通じる幻想的な旋律が素晴らしいです。その美しいレガートをひけるのは持ち前の柔和で澄んだ高音だからこそ。ファルセットと実声の境目が見えない歌声がこの曲の滑らかさを実現するのです。蘇州夜曲にはララバイの要素もありますが、この5の“おやすみ愛しいひとよ”という詞も同様の曲想を覚えさせます。因みに同じ詞が小田和正「時に抱かれて」にも出てきますが、あちらはシンプルな歌詞、こちらは場面描写が雄弁ですね。 作品は中盤以降ますます佳曲が揃います。7「STRIPE!」は今作で最も涼しいナンバー。加速するスキーが描くシュプールや、白と青というコントラストが鮮やかに目に浮かぶよう。昔ユーミンや浜田省吾が一つのアルバムにSURF&SNOW両テーマを入れたことは有名ですが、夏に雪を思わせる手法は実に涼しいですよね。 続いて実直な詞が魅力の氏ならではの切ないバラード8「この傘をたためば」10「BLIND」が聴き所。後者のキスが変った描写を平常心の歌表情で歌うところが印象的でした。僕という目隠しを、という表現がとくに。そして終曲「Cicada」とは蝉。その儚い生き方に映した氏の中島みゆき的ヒューマンタッチな曲想が魅力です。 全体に漂うどこか切なかったりクールだったりするカラーは従来から氏の持ち味ではありますが、しかし作品の思想として決して光に満ち溢れた色彩ではなく、内側から内側へ音色が運ばれてゆく作風であることを思えば、それらの特徴が彼のPOPSセンスの高みと相まって、聴き応えのある内省的な傑作として実を結んだといえると思います。今日でさえこの優れたPOPSは今のシーンより新しく優れているのですから。 ※初回ボーナスの「待ってたぜBaby!」はディスコソウルにダンスサウンドが混じった曲ですが、槇原氏ではなく正直かなり素人な男女が歌っているだけですので、ファン以外の方はそれほど気にする必要はない特典です。
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名盤。,
By
レビュー対象商品: Cicada (CD)
槇原敬之のアルバムの中でも、特に名盤だと思います。槇原敬之のセンスが最大限に発揮されており、メロディーライン、アレンジすべて素晴らしく、耳に心地よく響いてきます。一枚のアルバムの中でひとつの世界が完結しているように思います。個人的には、「pool」、「Name Of Love」が好きです。夏のアルバムなのに、真冬でも聴いてしまう、それだけ音楽が美しいということだと思います。初期の頃のイメージとは違う面もあると思いますが、槇原敬之の曲をいいなぁと、少しでも思ったことがある方にはぜひ聴いていただきたいです。
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