シリーズ2作目。
1巻の出来が(というか、もっと言うとその世界)が良かったので、続きを楽しみにしていた。それだけに、今回の出来については、正直ややがっかり、という印象が残る。まず、文章があまり上手くない(もちろん、意図的にそうしているという可能性もあるが)。ただ、これに関しては、前巻もそうなので仕方がないところではあると思う。それ以外でいまいち気になるのは2点。
一つは、キャラクタの造形。1巻と比較して、メインどころ二人の印象がいまいち弱いと感じた。もっともこれは、単にこちらが作品に慣れたためにそう感じるだけかもしれないが。また、新キャラクタを含めて、各キャラクタに現実感が感じられないというか、作り物めいているように感じる。いまいち不安定な印象がぬぐえない。
もう一つは、全体的に拙速に過ぎるように思う。ライトノベルという形式上、ある程度展開を早くして、更に、各巻で山場をもってこざるを得ない、という事情は理解できるが、この物語世界の設定自体は、小説の舞台としては、非常に魅力的なものだと思うので、もっとじっくりと一歩一歩進めて、密度の濃い作品にしてもらいたいと思う。物語そのもののポテンシャルとしては高いと思うので、普通のライトのベルと同じような作品を目指すだけで終わるには、非常に勿体無いと思う。
というわけで、ぜひ、次の3巻では、濃い作品を期待したい。