今年3月のシカゴの通算30作目「XXX」が全世界発売されたあとに、国内でもシカゴCD再発の動きが見られて
国内のワーナーも、4月末に旧譜の「16」「17」「18」「19」「21」を
「フォーエヴァー・ヤング」シリーズとして廉価でリイシューしていましたが、やはり「リイシュー」であって、
若干の音量アップ程度の様子だったみたいです。
そこへ行くと、今回のライノが直接リマスター作業を施して10月に発売した「16」「17」は
やはり、それまで聞こえなかった後方の音とかもしっかり再現されていて、
レコードや初期CDではちょっと軽すぎた音が、今回のリマスター盤では程よく引き締まった音になっています。
おまけに、この「17」にはロバート・ラムの未発表曲「Where we begin」がこっそり収録されています
(当初は未発表3曲収録の予定でしたが、結局この1曲に収まりました)!
今作を最後に、オリジナル・メンバー/ベーシストのピーター・セテラが脱退しています。
70年代末のテリー・キャス逝去後のシカゴ継続の大ピンチを、「バラード」「AOR」の
コンテンポラリー方面への変身によって切り抜けて、バンドは80年代に復活を遂げますが、
その中心軸となったのがピーターでした。
彼はテリーの没後に着々と米国西海岸のミュージシャン人脈を広げて足場を固めて
ソロ独立の機会を窺っていたようですが、それにはまずシカゴの人気復活という前提があったのか、
AORの代表的プロデューサー/デヴィッド・フォスターとともに「シカゴ16」でバンドを復活させ、
この「17」のツアーのあとに、「ソリチュード/ソリティアー」というアルバムを出して、
ソロ・アーティスト「ピータ・セテラ」としての足場を築いたわけでした
(シカゴはその後、ピーターと同じような高音ヴォーカル/ベーシストのジェイソン・シェフを加入させています)。