確かにこのアルバムには裁判係争中で廃盤となっているEMI「ジョアン・ジルベルトの伝説(全38曲)」と比べればジョアン自身が歌う曲は15曲しか入っていない。
しかし、その中の12曲(黒いオルフェ関連の3曲を除く)こそ、ボサノヴァ最初のアルバム「Chega de Saudade」そのもので、確か前述「伝説」で問題となっていたオリジナルアルバムとの異なった曲順も正しく並べられている。ゆえに一曲目から連続再生して「あー、こんなアルバムだったのか・・・」とボサ黎明期に思いを馳せることができた。それにサービス的に加えられている16曲目以降の音源がウレシイ。キリスト教関係の学校でのコンサートにその参加が物議を醸したノルマ・ベンゲルの歌声は私的に永らく聞きたいと思っていたものだ。なにせ、今それを聞こうと思うとネットオークションなどでかなりの出費を覚悟しなければならない。ヨカッタ・・・。いわば、追加っぽい16曲目以降は各アーティストのジョアンへのオマージュとして気前よくサービスされたものと考えると、これはものすごく得した気分になるアルバムだ。2/1現在で「1週間〜3週間以内に・・・」となっているがもっと大量に仕入れ、販売して欲しいボサCDだ。