遂にNURSE WITH WOUNDの記念すべきデビュー・アルバム(1979年発表)がオリジナルジャケでデジパック仕様CDとして再発された。1994年と2001年にCD化されたが長らく廃盤になってプレミア盤状態だったもの。それが、再再発となったのは喜ばしい。今回の内容は2001年にスペシャル・エディションCDとして出た時のボーナストラック入り全4曲63分仕様で、付属のブックレットには勿論1979年デビュー当時の「サウンズ」誌のレビューやオリジナルメンバーの写真群、そして有名な「NURSE WITH WOUNDリスト」(NURSEが影響を受けたアーティストたちのリスト)が全て掲載されている。肝心の音は、STEVEN STAPLETON、JOHN FOTHERGILL、HEMAN PATHAKの3人による集団即興で、後のNURSEとはやや異なりFAUSTに近いクラウトロック風のノイズ・ミュージックでありながら、やはりNURSEにしか出せない音楽。JOHNのノー・ウェイブ的ギター(DNAを思わせるノイズを聴かせる)に加えゲストのNICK ROGERSによるジミヘン的ギターが大きくフィーチュアされながらも、STAPLETONの手でピアノ、パーカッション、エレクトロ・ノイズ、シンセ、チェロ、フルート等々が活躍しフリーキーで壮大なノイズ・オーケストラが構築されている。近年共演を果たしたファウストや初期レッド・クレヨラの音響と、スロビング・グリッスルの過激さを兼ね備えた音楽といえる。騒々しくも不思議に美しいNURSE独自のノイズ/アバンギャルド・ロックの原点がはっきりと現れた音です。必聴でしょう。この機会にセカンド、サードの再発を願わずにはいられなくなる傑作。