大型のヒョウタンに動物の皮を張り、木のさおと21本の弦を張った西アフリカ発祥のリュート型撥弦楽器コラの演奏の第一人者であるバラケ・シソコと、ジャズやロックの共演でも馴染みの深いチェロの名手ヴァンサン・セガールとの室内コラボレーション。
コラの音色はハープをギターにしたようで、柔らかくも慎ましい音色が特徴。主要なメロディ・ラインはチェロがリードする場合が多く、時にコラとのユニゾンを奏でたりもするので、ある程度西洋的な音の枠組みの中にコラが巧みに絡んでいる印象。同じフレーズやリズムの反復も、大々的にメディテーショナルな展開になる手前くらいで留まるソフィスティケイトされた感触が持ち味。アンビエントと言い張る程のスカシた感じはないけど、癒す気満々のヒーリング系とも異なる独特の静謐な感じが耳に心地良く、フレーズも実は親しみやすいものが多用されており、そういう意味でも非常に聴きやすい一品。
例えば『HOUDESTI』の6分近く、同じフレーズの反復の中からふいにバラフォンが即興風に挟まれる時の清冽な感じ・・身も心もすんなり軽くなるような清潔感があって大変素晴らしいです。