この作品の発表当時、ヘンリー・カウを中心としてRock In Opposition(RIO)という原理主義運動みたいなものがありました。商業主義を排しロック本来のラジカリズムに立ち戻ろうとするムーブメントで、ヨーロッパ各国からいっせいにアンチ・コマーシャリズムの音楽が出てきたと思います。マグマやアレアも、そうした文脈で語られることが増えた時代でした。わたしと言えば…なにか、なじめなかったです。
ユニヴェル・ゼロはジャケットで買いました。何の予備知識もなく。…たまげたのなんの。1曲めのダイナミズムには今でも打たれます。こりゃ、キング・クリムゾンではないか。なんとカッコいいのだろうと。あとで何かのインタビューで知ったのですが、彼らはグループ結成時には楽器もほとんど出来ない状態だったということを知って二度驚きました。
ユニヴェル・ゼロというグループ名は、マグマ前身のUniveria Zektからとられたのではないかと思っています。マグマに抵抗ある人でも、インストルメンタルなので、「いける」のではないでしょうか。意外と牧歌的な曲もありますし。あと、黒沢明の映画音楽が好きな人は、「ハマる」と思います。