エーゲ海沿いを旅行していた中年女性のアンだが、途中で車がエンストを起こしてしまう。そこへバイクに乗った若者ピーターが通りがかり、2人は翌日のバスを待って野宿する。夜通し語らった2人はお互いに好意を抱き、いつしか男女の関係を結んでしまう。ニューヨークの自宅へ戻ったアンは、不動産業の仕事に励みながら、母親モードと17歳の娘トリーナ、そして離婚した夫ビリーを養っていた。ある日パーティーへ向かうトリーナを迎えに、ある若者が訪れた。それは何とピーターだった。・・・
39歳のアンと22歳のピーター、親子ほどの年の差があるカップルをめぐる、心温まるドラマです。どうしても埋まることのない年の差を気にする女性の心理が、丁寧に描かれています。また、孫娘の服やアクセサリーを無断で拝借するおばあちゃん、青春を謳歌する娘、別れてもアンのことを気にかけてくれる前夫など、アンの家庭が実に微笑ましく描かれています。もうすぐ40にもなろうとしているのに若者と恋に落ちた自分に戸惑うアンを、ビリーはこう言って励まします。「40というのは、40カラットのダイヤだと思えばいい。その歳月をかけて磨き上げてきたんだから、輝きが違うんだ」タイトルの『40 Carats』って、こういう意味だったんだな、と感心させられた素敵なセリフです。カラッとした青空がギリシャの風景も、印象的でした。