Joshua Redman(ts),Brad Mehldau(pf),Christian McBride(b),Brian Blade(ds)による1994年のライブ。
私の学生時代の先輩でプロミュージシャンの方(名前を出せばすぐわかる有名なSaxの人)が「オレはジョシュアとかメルドーは好きじゃないけど、あのCDはすごいよ」って教えてくれたので聴いてみました。
1曲目の”The Deserving Many”からぶっ飛びました。超高速のカッコイイ曲。全員が怒涛のように疾走しています。ジョシュアはバックの熱い演奏にプッシュされて吠えまくってます。熱さも技術も兼ね揃えた怒涛のソロ。ジャズ史上に残る名演じゃないでしょうか。続くメルドーもいつものクールさはどうしちゃったの?っていうくらい感情をむき出しに爆発してます。そして4分間に及ぶブライアンブレイドのソロはフレイズアイデアが抜群に豊かな入魂のソロで決して飽きません。というより、え?もっと聴きたいって感じです。13分を超える演奏ですが演奏内容が素晴らしくスピード感がスゴイのであっという間です。続く”Blues On Sundy”は一転してミディアムテンポのブルース。クリスチャンマクブライドがテーマでもソロのバックでも目立ってて猛烈にスイングしてます。ジョシュアも思いっきり泥臭く演奏してます。ブルージーなパターンのフレーズを3コーラス吹き続けて盛り上げたり、ハイノート(フラジオ)全開でイっちゃって聴衆を沸かせます。メルドーは「歌えないほど難しいソロ」が持ち味?ですが、ここでのソロは珍しくNat Adderleyの"Work Song"を引用したりして見事に歌っています。そしてマクブライドの2分半に及ぶパワフルなソロは本当にすごい!最後の”Sweet Sorrow”は美しいマイナー調のメロディーのバラードでジョシュアが甘く切なく(Sweet Sorrow)テーマを歌いあげます。一度メロディーを聞いたら忘れられない名曲です。これも10分を超える演奏ですがジョシュアのソロが咆哮してまったく沈滞しません。続くマクブライドのアルコソロも素晴らしい。
ライブ録音なのに音質もいいです。聴衆の爆発的な反応がはっきり聞こえてきて臨場感たっぷりです。3曲ともこの4人がこのライブのために作ったオリジナル曲です。「現代最高のミュージシャンが集まったら奇跡が起きてしまった」ライブの貴重な記録。
"Spirit Of The Moment: Live At The Village Vanguard"がお好きな方は必聴です!
★7つつけたい、はっきりと名演、名盤です。