チック・コリアはECM「リターン・トゥ・フォーエバー(RTF)」(72年2月)を録音後、時期ははっきりしないがECMプロデューサーのマンフレート・アイヒャーに第二弾を申し出たが断れたため、ポリドールへ「ライト・アズ・ア・フェザー」(72年10月)を録音することになった。その間を埋める本作は72年3月録音であることと、スタンダード1曲以外が全てチックの曲であることを考えると、これが第二弾への布石ともとれる。ただゲッツの演奏はハードブローではあるが後乗りで、ジョー・ファレルの方がチックの曲にしっくりきているし、また新しいと個人的に思うとこの作品が未発表となりそうなのだが、この作品がゲッツのリーダー作となって世に出ていることはたいへん喜ばしく思う。このころのチックは曲がどんどん湧いていたようで、「RTF」の前後に録音されているチックが参加した他のメンバーリーダー作品にはチックの曲が入っている。チックを知る上で重要と思われるのですべて聞いてみることをお勧めする。
チック・コリア参加、関連作品
・JOE FARRLL/OUTBACK(71年11月録音、CTI)
・AIRTO/FREE(72年4,5月録音、CTI)
・STANLEY CLARKE/CHILDREN OF FOREVER(72年12月録音、ポリドール)