コープマン指揮アムステルダム・バロック合唱団&管弦楽団の演奏による、バッハのカンタータ全集・第3巻で1995年9月の録音です。このCDはコープマンの自主レーベル「Antoine Marchand」からの再発売盤であります。
この巻にはバッハのヴァイマール時代の教会カンタータ9曲と「狩のカンタータ」BWV208の計10曲が収録され、第63番の第3曲と第162番の第1、6曲は異稿も付録として収めされています。
演奏もとても充実しています。特に第63番や「狩のカンタータ」がいかにもコープマンの本領発揮といった感じの活力に満ちた演奏ですばらしいです。「狩」ではコープマン自身のにぎやかなチェンバロ伴奏にも注目してください。
この巻では合計8名のソロ歌手が参加していて、彼らの声の聴き比べができるのも楽しいところです。中でも第54番一曲だけで参加しているショル(アルト)が力強く安定感があり、なおかつ色気も感じさせる歌唱で光っています。アグニュー(テノール)も若々しく艶やかな魅力を放っていて、メルテンス(バス)も安定した親しみやすい温かみのある歌を聴かせてくれています。
4名のソプラノ陣も好演ですが、シュリックはヴィブラート過多気味、ホルトンは過剰演出気味で今ひとつです。マグヌス(アルト)も力不足の観があり、第161番も彼女の代わりにショルに歌って欲しいと感じてしまいました。