HDMIからキャプチャするということは,送り出し側の調整を行っておく必要がある。カラーバーなどを使って最低限コントラストとブライトネスの設定は確認した方が良い。Panasonic DIGA DMR-BW970を送り出しとして使ってみたが,ユーザー設定でコントラストを-2とすることで適正となった。
カラーバーをキャプチャすると,セットアップレベルが7.5IREとなっていることが分かる。日本の標準は0IREであり,このままでは黒浮きした状態なので,編集ソフトで補正する必要がある。
キャプチャした映像は,諧調が圧縮されてトーンジャンプが目立つようになる。微妙なグラデーションが大面積を占めるような映像ではかなり気になる。ハイライトやシャドーも潰れ気味になるので,場合によっては無視できない。また,動きの激しい映像ではモスキートノイズが増加する。これらの条件では明らかな劣化を感じるが,大半は問題ない品質でキャプチャできる。
本製品は,HDMI信号を扱いやすいHDVに変換してキャプチャするものである。もし,パソコンの能力が十分にあるなら,もっと安価で,劣化を抑えてキャプチャできる製品があるのでそちらを選んだほうが良い。編集しやすさと画質の両方を求めるなら,似たような価格でProResコーデックを使用できる製品もある。したがって,パソコンがミドルクラスで,画質にある程度妥協できる場合に適する。