APS-CサイズのEOSを持つすべての方にお薦めします。
フルサイズ機に比べ、同画角でボケの得られにくいAPS-C機は、開放F2.8の大口径ズームレンズなら表現の幅が広がります。(単焦点レンズには、敵いませんが。)
RAW画像閲覧/現像/編集ソフト「Digital Photo Professional」(DPP)の「レンズ収差補正機能」を使用して、周辺光量の低下、歪曲収差、色収差、色にじみを適切に補正できる。(RAW撮影時)
また「EF-S17-55mm f/2.8 IS USM」は、Canon USAとCanon EuropeのCanon Professional Services(C.P.S.)において、「Professional (SLR) lenses」と分類されているレンズ。(その他のEF-Sレンズでは、「EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM」と「EF-S60mm f/2.8 Macro USM」が「Professional SLR lenses」と分類されている。)
利点
・中心解像度が、全焦点域で開放から非常に高い。
・周辺解像度が、開放から高い。一段絞るとかなり高くなる。
・USMならではの高速AF。フルタイムマニュアルフォーカス。
・F2.8通しの大口径+約3段分の手ブレ補正機構(IS)。
・ズームレンズとしては、少ない湾曲収差。
欠点
・大きく・重い。(Kiss系の場合、バッテリーグリップと併用した方がバランスがいいかもしれません。)
・色収差が少し目立つ。(RAW撮影し、DPPによる補正で回避できます。)
・逆光時撮影の際に、フレア・ゴーストが気になる。(単焦点レンズと比較してのことで、12群19枚のズームレンズでは、回避不能。)
・前玉の内側に、チリが混入しやすい。(個体にもよるようですが…。)
フルサイズの大口径標準ズーム「EF24-70mm F2.8L USM」が、2.9倍ズーム。対してAPS-C用大口径標準ズームである「EF-S17-55 F2.8 IS USM」は、35mm判換算で27〜88mm相当で3.2倍ズーム。技術的に、ズーム比3倍前後が画質の面では破綻しないと考えます。
新製品の「EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM」の焦点域ごとの開放値は、15mm=F3.5・24mm=F4.0・35mm=F4.5・50mm=F5.0・70mm〜85mm=F5.6と少し暗く、高感度撮影が必要になる場合があります。また周辺解像度を考えると一段絞らなければ、画質は落ちます。
チリの混入については、画質に影響が無い内は放置しても問題ないようです。ズームレンズの宿命でもあるので、画質に影響がでるか、精神衛生上の限界を超えたらサービスセンターに持ち込めばよい問題です。
「EF70-200mm F4.0 IS USM」と画質的なつながりも良く、96mm相当のマクロレンズ「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」が、55mmと70mmの画角を補うように使えば、高画質なAPS-Cシステムが組めます。(EF-S60マクロは、開放で周辺光量落ちが顕著なので、RAW撮影+DPPによる補正が必須です。)