ソニーやパナソニックの現行機種は10万円前後するハイエンドモデルを除いて外部マイク端子やヘッドフォンジャックがありません。しかし、キヤノンの場合この機種やのそのほかの低価格帯のビデオカメラにもそれがあります。そして、この機種にはマニュアルフォーカスや録音レベルの手動調節、さらにマイクアッテネータ機能まであり、使い手の要求を反映できる仕様です。先日フルオーケストラの撮影をしたのですが、この場合、外部マイクや録音レベル調節の機能がないと使い物になりませんが、この機種なら大丈夫でした。
「トリプルかんたん・きれい」がコンセプトのキカイに強くない女性のユーザを意識した機種とおもわれがちですが、実は凝った使い方もできる自由度の高いモデルです。
HF S21がかなりマニアなユーザを意識した機種だとおもいますが、このHF M31もこだわって使いたいユーザにも応えるカメラだと思います。
欲を言えば内蔵メモリの32GBというのはやはり少ないですが、価格が安いので許せます。別途SDカードを買って対応です。
しかしそれ以外は特に不満はありません。カメラとしての写り具合や使い勝手もとても良く、満足できるものです。
パナソニックにない機能としては、このカメラ本体でハイビジョンを標準テレビ方式に変換してSDカードにコピーする機能があります。キヤノンの他のビデオカメラにもあるようですが、これは現在のテレビ方式の過渡期にはありがたい機能です。
ひとつ気になったことを挙げます。液晶画面を本体から起こした時、90度まで立ち上がらず88.5度くらいで止まります。
まっすぐ正面を向いて撮るときは気になりませんが、ローアングルで画面を上に向けた時など傾きが気になります。
キヤノンに電話で問い合わせたところ、この機種は意図的に90度まではあかないようにしているそうです。理由はなにやら説明をうけましたが、「開閉のための遊びをもたすため」とか、??な説明でした。
試しに店頭で確認しましたが、展示品も同じでした。不思議なことにキヤノンでも他のHF S21などの機種は90度まで開きます。
価格は安いですが、性能・機能は充分で、買って後悔することのないカメラだと思います。